パブ・ビールについてはこの本がオススメ(2009/4/26更新)

いつも参考にさせていただいている書籍を紹介します。魂込めて書かれた、
本当に役立つ本だけを厳選しました。発行年の新しい順番に並べてあります。
このほかにも優れた本はたくさんあると思いますが、勉強不足でまだ出会っていません。
これは! と思う本を知っている方、教えてください。

パブに関する本(日本語)

パブに関して、先輩方が本を書いてきた蓄積で、
パブ文化がこれだけ広まるようになりました。敬意を表します。

書名 著者 出版社 オススメの理由
パブとビールのイギリス 飯田操 平凡社 08 イギリスのパブとビールについて、歴史や現状について詳細に解説した本。英語・日本語の大量の文献・資料をもとに丹念に纏め上げた労作。パブめぐりをするなら、事前に読んでおくと、現地の人よりも詳しくなれるかも
英国パブサイン読本〜酒場から読み解く歴史・文化・旅 井田俊隆編 創元社 08 パブの看板300枚について、来歴・いわれを説明。6名の大学教授が書いているだけあって、パブの看板そのものについてや、パブ周辺のコラムも詳しい。どうせならオールカラーにして欲しかった(コラム=一番古いパブ、一番小さいパブ)
英国パブの誘惑 前田己治子 双葉社 00 歴史、食べ物、遊びなどパブにまつわる一通りの話題をまとめた。写真が美しい
ロンドンパブのメニュー 城アラキ アスペクト 00 パブの代表料理のレシピ。お腹がなりそうになるおいしそうな写真ばかり
旅名人ブックス10・
ロンドン美食ガイド
「旅名人」編集部
日経BP社 98 最近のロンドンのグルメレストラン、パブの紹介。モダン・ブリテッシュ・キュイジーヌについての解説やインタビューもある
図説 ロンドン都市物語〜パブとコーヒーハウス 小林章夫
河出書房新社 98 ロンドンでのパブとコーヒーハウスを始めとする、娯楽施設の変遷が豊富な写真、図説とともに分かる
英国パブ・ストーリー 吉岡宏(文・写真)
東京書籍 97 美しい写真とともにパブ、特にカントリーパブの概略を知ることができる本。僕のパブめぐり、写真撮影の師匠です
ロンドン・パブ物語 石原孝哉、市川 仁 丸善ライブラリー 97 パブの歴史にはじまり、ロンドン有名パブを足で歩き、一軒一軒解説した
イギリス パブの看板物語 森護(文)・千房雅美(写真)
NHK出版 96 看板だけに絞ったアプローチ。有名パブの看板の写真とともにその名のいわれや歴史を解説した。英国史、王家、紋章の略年表あり
アイルランド・パブ紀行 田島久雄(文)
守谷公一(写真)
東京書籍 95 アイリッシュパブを巡りながら、アイルランドにおけるパブの歴史や現状を分かりやすく述べた
イギリスPUBウオッチング デズモンド・モリス、ケイト・フォックス、林望(訳) 平凡社 95 なぜパブに行くのか、パブの分類、パブの会話など、パブそのものだけでなくパブ内の人間の生態を、ネイティブがやさしく述べた
英国パブ・サイン物語〜酒場のフォークロア 櫻庭信之 研究社出版 93 有名パブの屋号の由来や来歴についてを、ホガースなどの図画や各種文献をもとに語る。イギリスいち古いパブのひとつ、St AlbansのFighting Cocks紹介
パブ・大英帝国の社交場 小林章夫
講談社 92 英米文化専攻の教授が、パブの歴史・起源について学問的な見地からていねいに述べている。先生、いつもいろいろと教えていただき、ありがとうございます
インの文化史-英文学に見る- 社本時子
創元社 92 パブの起源である「イン」周辺の歴史・変遷を図説とともに解説
ロンドン 旅の雑学ノート 玉村豊男 ダイヤモンド社・
新潮文庫
83 作者がロンドンの町を歩いて発見、体験したことが、まだ行かない人にも分かりやすい筆致で解説。パブの章は短いながらも類書にない図解、内容、体験談が織り込まれている

パブに関する本(英語)
ガイドブックは上の二つが特にオススメです。
歴史的パブを写した美しい写真はため息が出ます

 ●ガイドブック

書名 著者 出版社 オススメの理由


Good Beer Guide
Roger Protz
CAMRA 年度ごとに改訂 カスクビアを置くパブのみ厳選した通のためのガイドブック。ビールインデックスやビール工場データもある
The Good Pub Guide 2000 Alisdair Aird
Ebury Press 年度ごとに改訂 1982年創刊。全英の5千軒以上のパブについて、読者情報にもとずいた詳細。パブのガイドブックの中ではいちばんパブの数が多い。1000P以上。年度版イギリス国内のガイドブックでは、売り上げがナンバーワン。掲載されるパブは編集者と連絡を保っている約2000人の調査員からの報告と読者からのレポート、編集者のサイトに寄せられる情報をもとにして選ばれる。(『パブとビールのイギリス』より)
AA BestPub&Inns 年度ごとに改訂 1600軒以上の全英のパブのガイドブック。どんなコンセプトで選んだかが記されていない。写真つきのパブもある
TimeOut Pubs&Bars Guide 1999/2000
そのうち改訂される? ご存知ロンドンの総合タウン情報誌の特集版。若者向けのパブやバーの情報
Egon Ronay's
Heineken Guide 1994
Pub & Inns
Egon Roney 94 B&Bがある所を中心に英国とアイルランドのパブをピックアップしたガイドブック。現地の人からもらったものなので、年度版が出ているか分からない

●写真とともに特徴あるパブを紹介したもの
書名 著者 出版社 オススメの理由
Historic Pubs of London             Ted Bruning
     
Prion 98  ロンドンパブの歴史からはじまり、100軒くらいの歴史的パブのそれぞれのいわれと最寄駅などの詳細情報                             
Tales from the Country Pub Brian P Martin Devid & Charles 97 英国・アイルランドの歴史あるパブがオーナーが語る興味深い昔話とともに紹介される
The Village Pub Roger Protz,Homer Sykes Phoenix Illustrated 92 英国各地のヴィレッジパブを美しい写真とともに地域ごとに紹介
Classic Country Pubs Neil Hanson Pavilion 87 全英の地域ごとの歴史的カントリーパブの紀行と案内
English Country Pubs Derry Brabbs Phoenix Illustrated 86 全英のカントリーパブを宿つきパブ、水辺のパブ、幽霊の出るパブなど特徴別に分類して写真とともに紹介

ビールに関する本(日本語)
界のビールついての一般的な解説はたくさん出ていますが、
各国ビールについてよりつっこんだものが少ないのが残念です

書名 著者 出版社 オススメの理由
麦酒(ビール)伝来〜森鴎外とドイツビール 村上満 創元社 06 タイトルどおり、明治期にビールがどのように受容されたかを各種文献をもとに詳細に解説。なぜエールではなくラガーが定着したのか、という僕の疑問の答えもあるが、著者は日本のビール研究を、世界のビールの中に位置づけた第一人者。さらに踏み込んだ独自の考察もして欲しかった。もともと雑誌「たる」に連載していたもの。
ベルギービール大全 三輪一記、石黒謙吾 アートン 06
各種ベルギービールを、ボトルおよびグラスに注いだ写真とともに紹介。味についてはレーダーチャートになっているので分かりやすい
世界の一流ビール500 マイケル・ジャクソン
渡辺純 編集協力 ブルース・原田訳
ネコ・パブリッシング 03
世界中の代表的な銘柄を、ボトルおよびグラスに注いだ写真とともに味や産地について言及しながら調査。赤字部分のように、グラスにまで注いだビール写真とともにビールを紹介した本は、あるようで実はあまりない。
ビールの教科書 青井博幸 講談社 03 前作よりもさらに踏み込んで、分かりやすく、世界の中の日本のビールについて語った一冊
ビールの力 青井博幸 洋泉社 02 世界のビールの特徴を通して、日本のビールのことがよく分かる、専門家ならではの一冊
ベルギービールという芸術 田村功 光文社 02 奥深いベルギービールの歴史から、各銘柄や適切なグラスについてまで解説
ビール大全 渡辺純 文藝春秋 01 ヨーロッパを中心とした世界のビールのスタイルと日本で飲める銘柄についての解説。ていねいな現地取材にもとずいている
ビール世界史紀行 村上満
東洋経済新報社 00 氏の著作の集大成として、ヨーロッパを中心とした各国のスタイルのビールについて詳細解説
ビア・コンパニオン マイケル・ジャクソン
小田良司(訳)
日本地ビール協会 98 各国のスタイルの解説と代表的な銘柄を詳細解説と地図で解説
世界のビールセレクション ナヴィインターナショナル編 オーイズミ 98 日本で飲める各国のビールのブランドを合う料理とともに紹介。ビールの造り方もあり
世界のビール案内 マイケル・ジャクソン(巽かおり訳)
晶文社 98 国別のビールの特徴や現状をわかりやすく解説。原書は「The New Wrold Guide to Beer」
ビールを愉しむ 上原誠一郎
ちくま新書 97 各国のビール事情・分類、日本の地ビールの実際の醸造などについて分かりやすく解説
世界ビール大百科 フレッグ・エクハード/クリスティン.P.ローズ他著、田村功訳 大修館書店 97 ビールに関するあらゆる語の意味が解説されている、ビールの辞典。AleやLagarから、hiccup(しゃっくり)なんてものまでも。ビール好きなら傍らに置いておきたい。(原書はThe Encyclopedia of Beer)
世界ビール大全 マイケル・ジャクソン 山海堂 96 世界各国の代表的な銘柄についての独自の視点での解説と評価。原書Poket Guide to Beer
地球ビール紀行 村上満
東洋経済新報社 94 英国ビールを始め、ベルギー、ドイツなど各国のビール事情の見聞録。樽内熟成の説明が詳しい。
手造りビール事始 平手龍太郎、B・ブラザーズ、E・B・クレーン 92 自家醸造ビールのノウハウだけでなく、ビールの古代史や各国での発展史などについても分かりやすくまとめられている
ビールの文化史T・U 春山行夫
平凡社 90 年代を追って各国のビールおよび周辺の歴史を紹介
英国ビール産業発展史 KHホウキンス・CLパス(宮本守監訳・梶原勝美訳) 杉山書店 86 英国のビール産業の変遷。系列パブシステムについても詳細に解説
ビールと日本人 キリンビール編
三省堂 84 明治・大正・昭和と、ビールがどのように日本人に受容されたか、外国ビールはどのように入ってきたかをさまざまなエピソードとともに紹介

ビールに関する本(英語)

あまりまだ探していません。
現地にはもっとあるでしょう。

書名 著者 出版社 オススメの理由
The Taste of Beer Roger Protz 98 いろいろなスタイルのビールの醸造法を詳しく解説
BEER                Collins  97 各国のビールのスタイルと代表的な銘柄を解説したポケットブック
Classic Stout & Porter Roger Protz Prion 97 スタウトとポーターの歴史、造り方、代表的な銘柄について
The world Encyclopedia of Beer Brian Glover Lorenz Books 97 世界のビール百科事典の名の通り、世界各国のビールの銘柄をボトルなどの写真入りで紹介。日本もあり

    


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