イギリス・アイルランドの パブに関するニュース |
主にインターネットで見つけた現地情報です。けっこう、めまぐるしくいろいろ変わりますね〜。
CAMRAが毎月発行する情報紙、What's Brewing の記事も入れていきます。
特に在英の方、最新情報があればお寄せくださるとうれしいです。
※各メディアに掲載されていた情報は黒字で、コメントは青字で記していくことにします(2008年4月19日〜)
■田舎では1日に4軒のパブが消滅している・・・!(2008年4月19日)
平均1日に2軒以上のパブがつぶれ、田舎では4軒・・・つぶれるパブのうち、31%は取り壊され、36%は店やカフェやレストランに変わり(ほとんどのケースでオーナーも変わるのだろう)、33%は他の目的、主に居住用に作り変えられる。British Beer and Pub Association(BBPA,イギリスビールパブ協会)によると、パブの閉鎖率は2006年の7倍、2005年の14倍だそうだ。CAMRA役員(Chief
Executive)のマイク・ベナー氏によると、「パブは地域社会にアルコールを楽しむための貴重な場を提供しているのに、税金が倍かかるので経営の負担は大きい。このまま閉鎖スパイラルが進まないように、何か手を打たなくてはいけない。」
さらに、ホップと麦芽の高騰により、ビールの値段が上がっているのもこの傾向に拍車をかけている。ベナー氏は、「ここ10年パブでのビールは値上がりしているが、スーパーでのビール(ボトル)はますます安くなり、水より安いものもある」とのこと。原料費が上がっているのだったらこっちも値上がりしてもよさそうなものだが・・・
2000年ごろは、「パブは1日に1軒つぶれている」といわれていた。それにしても、これだけつぶれても「パブの総数」は公的には「全英で6万軒」というのは変わらない。それだけ新しいパブができているということか。つぶれたパブとは別の全然新しい場所に、新しいチェーン店がどんどんできているというわけだ。一時期の日本の酒屋→コンビニエンスストア現象というよりは、昔からある写真館がつぶれ、55ステーションとかのチェーン店がはびこる、というようなイメージに近いのではないか。
スーパーで安いビールを買い、「自宅パブ」を楽しむ傾向にあるのだと思う。自宅でパイントグラスで楽しめるように、最近は568mlのボトルも発売されている。(ブログを参照)外食=パブという10年前の図式はなりを潜め、飲むときは家で、食べるときはレストランで、と、人々の生活スタイルが変わったのかもしれない。
What's Breing 紙面より(April 2008)
■英国ナンバーワンチェーン店パブに日本のリアルエールが進出!(2008年4月19日)
チェーン店化が嘆かれるイギリスパブ業界の中で、正統派パブ・エールを提供する、異端でかつシェアの高いWhetherspoon主催の「Real
Ale Festival」において、日本のリアルエールが殴りこみをかけることになった。長野の「ヤッホーブリューイング」だ。COOの石井氏によると、日本から空輸はできないので、現地ブリュワリーを借りて醸造したとのこと。2007年8月のGreat
British Beer Festivalで初めて「よなよなエール」「東京ブラック」を出してから、着実に知名度を上げている。
←2008年4月のWhat's Brewingでの告知広告。手前左側に「Japan」の文字が!
■ビールの神、マイケルジャクソン氏死亡(2007年8月)
Whats Brewingの記事の抄訳
■禁煙になればパブ人口が増える?(2007年2月20日)
えーと、またまた「禁煙」に関する記事ですな。ヨーロッパでは今公共の場所での喫煙がどんどん制限されている。イギリス・アイルランドもご他聞に漏れず、パブも当然その対象に。ここ3年くらいのWhat's
Brewing誌では、「Smoking Ban」(=禁煙)という見出しが3回に1回くらい(ちなみに隔週発行)は踊っている。ただし、そのスタンスはそのつど違う。アイルランド(2004年3月)、スコットランド(2006年春)の順にパブの禁煙化が進み、今年の4月にはウェールズと北アイルランド、7月にはとうとう本丸のイングランドのパブが全面禁煙となる。「先月スコットランドのパブが禁煙に。次はウェールズが」などのラップタイムを教えてくれるような記事のほか、「喫煙室を設ければすむだけの話。全面禁煙などおかしい」「パブ文化は喫煙文化とともに育ってきた」という意見記事もあり、どちらかというと、禁煙を支持していない風潮のほうが強かった。今回の記事は、珍しく禁煙を支持するほうの立場から。
「禁煙が実現したらパブへ新たに通いだす人が84万人いる」という調査結果の報告だ。CAMRAによる調査の結果の骨子は、
@イングランドとウェールズ人口のうち、「パブ通い人口」である17%は、禁煙後もさらに通う模様
Aリアルエール人口のうち93%は禁煙後もパブ通いはやめないとしている
B喫煙者のうち68%は、禁煙後もパブ通いの習慣はやめない
C69%は禁煙後も、なんら変わりはないとしているが、3%だけは「もう通わない」と答えた
などなど。
労働者階級が安タバコを片手に賭けトランプをやりながらブラウンエールをひっかける、あるいは中産階級が葉巻やパイプをくゆらせながらバーレーワインを楽しむ、などと、パブの光景とは切っても切れなかったタバコが、とうとうその姿を消す。
僕は3年前に禁煙したので、喫煙者と非喫煙者両方の立場でパブに行ったことがあるが、確かに非喫煙者になると、ほかの人のタバコの煙が気になるようになった。だからといって、昔の習慣を崩そうとしない英国人に対しては、「喫煙室」を設けるなどの措置をしておいたほうがいいと思うが・・・。
それにしても、CAMRAの、「禁煙」に対する立場は一体どうなんだ? 立場や意見を明確にするのがこの団体の特徴だと思うが、こと禁煙に関しては、会員内でも意見が分かれるのだろうか。今度改めて取材してみることにする。
→07/04/02追記
CAMRAに聞いたところ、CAMRAの立場は「喫煙室」を設けてしっかり分煙しよう、ということらしい。イングランドでは7月からの禁煙化に向けて、外に喫煙スペースを設けるなどの準備をしているそうだ。しかし、庭がないパブなどはまともにあおりをくうことになりそう。「たしかに大打撃だとは思うが、一方、女性などのノンスモーカーたちがパブに通うようになるという面もある。パブ文化にとって、一概にマイナス面だけとは言えない」とのこと。
Millions will return to the Pub after Smoking Ban - 20/02/07
■アサヒスーパードライ、英国シェパード・ミーム社で醸造開始(2006年12月13日)
パブで、日本のビールは何が好き? と聞くと、たいてい「Kirin」と言う答えが返ってくるが、これはKirinが最も輸出されているという理由だけだと思われる。90年代後半は、Asahiはあまりメジャーではなかったが、そろそろこれをきっかけにメジャーになるかも。確かにスーパードライは、香りや後味がきついエールのチェイサーがわりとして飲むのには最適だ。(別に皮肉ではなく、こういう飲み方は僕も好きだ。バドワイザーも同じような目的で使われていると推測される)もともと05年9月から醸造を委託し始め、販売はアサヒ社で行っていた。
2007年1月からは同社に醸造、販売ともに委託し、ロイヤリティを受け取る方式にする。これで現地販売量を一気に伸ばす狙いだ。現地のビール会社が売ったほうが、確かにパブへのルートが確立しているから、売れると思う。ただ、定期的に日本から訪れて、クオリティチェックをしないと、いつの間にか違うシロモノが飲まれていて、それが日本のメジャーブランドだと思われてしまう。
ちなみに、通常のエールは1パイント(568ml)あたり2ポンド(約500円)前後で売られているのに対し、スーパードライは3ポンド(約700円)以上で売られているという。日本のパブで、輸入ビールが少し高いのと同じですな。現地醸造すれば少しは安く飲めるようになるのだろうか。ああ、英国エールもどこか大手がライセンス買って醸造しないかな・・・(夢)
現地醸造を始めたときの記事
■ビール工場の統廃合、相次ぐ(2006年10月21日)
CAMRA発行の情報誌What's Brewingでは、最近、ビール工場の統廃合の記事をよく見かける。2ヶ月くらい前には、Young'sがCharles Wells社と合併し、ロンドンの工場を閉め、Bedfordに移るという記事があった。Young'sはFuller's と並ぶ、ロンドン2大地ビール会社のうちのひとつだ。ここは近隣のパブには今でも馬車で出荷するというパフォーマンスを見せたり、展示が充実していたので、ロンドン市内の、貴重なビールスポットだった。
そして、僕にとっては、もっとショッキングなことが起こった。ノッティンガムで200年近く続いてきた歴史ある中規模ビール工場、Hardy's & Hansonsが、Abot Aleなどを作るサフォーク州のGreene Kingに買収されるというのだ。ノッティンガムは何度か訪れ、Hardy’s & Hansons(通称Kimberley)が作る、Kimbereley Best Bitterという銘柄が大好きだった。工場内も見学した。今後も、こういうビール会社の再編は続いていくんだろうか。吸収合併はべつにかまわないが、個々の銘柄はなくさないようにしていってほしいと思う。
元の記事
■パブ版「ブルー・プラーク」登場(2006年8月)
イギリスでは、歴史的有名人の生家など、由緒ある家にはその来歴を記した「ブルー・プラーク」が貼られている。そのパブ版「Pubs in time」が登場。パブにまつわる言い伝えはけっこう話題づくりのための「ガセ」が多かったりするが、ここで認定されたのは、すべて歴史的事実に基づいているとのこと。
例)
●The Globe Inn(スコットランド)
ロバートバーンズお気に入りのパブ。
●Jakaranda Club(リバプール)
1960年当時、ビートルズのオリジナルメンバーが演奏。
CAMRAサイトの該当箇所
■ついに24時間営業可能に、だが、経営側は商売っ気なし!?(2005年11月24日 )
数年前から法案が出ていたり、2004年の1月には許可制で時間延長が認められたが、ついに、ここまできた。ただし、以前からこのHPに記している通り、オーナーたちは、そんなに乗り気ではなく、週に1回の営業時間延長というあたりが現実的な線みたいだ。
(記事)
ロンドン──英国イングランドとウェールズで23日午前0時から、パブなどアルコール飲料を提供する飲食店の24時間営業が可能となった。多くの飲食店が営業時間の延長を申請しているが、24時間営業の許可を申請したのは、約1000店程度となっている。
イングランドとウェールズのパブは1910年代の第1次世界大戦当時から、営業時間は夜11時までと定められていた。しかし、閉店後に店を追い出された酔客が路上で暴れるなどの問題が発生しているとして、政府が今年2月、アルコールを提供する飲食店の営業時間延長を決めていた。
英BBCの調査によると、アルコールを提供する飲食店のうち、約6万店が営業時間の延長を申請しており、今後は計7万店程度まで増える見込み。しかし、24時間営業の許可を申請したのは、パブ359店を含む1121店だったという。
英国のパブや飲食店など3万店以上が加盟する英国ビール・パブ協会(BBPA)の広報担当、ニール・ウィリアムズさんは、「予想されたほどの大きな変化はなかった。ほとんどのパブが、週に数時間の営業時間延長を選んでいる」と話している。
●CNNホームページより
■11/3 お酒の味はネコにも毒?――パブの飼いネコがアルコール中毒に!(2004年11月3日) |
ネコというと通常ミルクを飲むのを好むものだが、パブで飼われているネコが毎晩、パブで「おこぼれ」にあずかった挙句、アルコール中毒になってしまっていたというニュースが伝えられた。 |
■パブを知るのがイギリス人になる第一歩?(2004年12月16日)
BBC(イギリス国営放送)のホームページに、「イギリス国民になるために知っておかなければならない10のこと」というトピックがある。これは、イギリス生活のためのハンドブックから抜粋したらしいが、「一番人気のあるペットは犬と猫」などに混じって、パブについてもしっかり1項目取っている。「パブでは友達全員の分のドリンクを順番に買う習慣がある。パブでは列を作らないけど、店員は順番に注文をとってくれる。他人にビールをこぼしてしまったら、おごったほうがいい」……どうやら、大真面目なようだ。
●出典元
http://news.bbc.co.uk/1/hi/magazine/4099503.stm
■アイルランドに続いて、スコットランドでもパブ禁煙化?(2004年9月1日)
「アイルランドのパブ禁煙」がけっこう話題になったが、スコットランドでも同様の動きがあるようだ。スコットランドのマッコーネル首相は、全面禁煙を実施したアイルランドの状況を視察して、スコットランドの職場や公共の場所、レストラン、パブなどの飲食店で、喫煙を全面的に禁止する禁煙法の導入に向けて積極的な姿勢を表明したとのこと。ありゃりゃ、実現すれば、英国内で初の禁煙法の導入となる。
スコットランドの肺がんによる死亡者の数は、ヨーロッパでも指折りだそう。首相は「スコットランドで公共の場所を全面的に禁煙とする法律は、強制力があり現実的で、望ましいもの」であると述べているそうだ。
●出典元
http://www.kin-en.info/release_040915.html
■アイルランドのパブ禁煙(2004年3月29日)
最初このニュースを聞いたときは耳を疑った。アイルランド政府は仕事場で喫煙を全面的に禁止した結果、飲食店からもたばこを締め出した。要するに、パブでも吸えない、ってことだ。パブ経営者や愛煙家は反発しているものの、ノルウェーが6月に全国一律の禁煙導入を予定するなど、ヨーロッパ全体それに追随する動きが出ているとのこと。 企業を含む屋内の公共スペースが対象。実質的に、戸外や自宅以外ではたばこを吸えなくなる。違反者には、最高で3000ユーロ(約40万円)の罰金が科せられるそうだ。人口が約400万人のアイルランドで、たばこと因果関係があるとされる肺がんや心臓病で落命する人は毎年、7000人前後に達する。他人が吐き出す煙がもたらす被害から国民を守る、との理由で、政府は法規制に踏み切った。
専門家の分析によると、これだけ世界的に嫌煙運動が進んでいる中、遅かれ早かれヨーロッパの嫌煙後進国(言うまでもなく、アメリカは嫌煙先進国、日本は足元にも及ばない)喫煙問題にはWHOの規制が入る。その前に自主規制に踏み切ったのでは、とのことだ。
どのパブオーナーも客も大打撃。しかし、実際にどのくらい守られているかは、要調査。
■年齢差別のパブに罰金(2004年1月14日)
年齢を理由に立ち入りを断られた女性2名(当時29歳と36歳)に訴えられていたリムリックの某パブに600ユーロ(1人300ユーロ)の罰金刑が課せられたという。パブ内には彼女達よりもかなり年上の男性客が何人もいたにも関わらず、ドアマンもパブ内の関係者も入店を許可しなかった。
女性がパブに入ることは、歓迎こそされ、拒否する理由がどこにもないと思うのだが・・・。
●出典元 ウィークリーダブリン
http://w-juillet.com/ireland/weekly/200401.html
■バカ飲み対策としてパブの閉店時間の延長?(2004年1月)
どの国にも最近はびこっている問題、それがビンジ・ドリンキング(binge drinking)だ。binge(どんちゃん騒ぎ、という口語英語)、つまり短時間で大量に飲むことで、その結果暴力ざたや喧嘩が増え、中には酔いつぶれて意識をなくし、危険な状態におちいる人が多発するという現象。今はどうか知らないが、自分の学生時代に一気飲みがはやったのと同じだ。
2005年からの、一部の認可された店で、夜11時という時間からの延長。これが、この現象に歯止めをかけるのでは、と期待されている。
●出典元 ブリテッシュカウンシルhttp://www1.britishcouncil.org/jp/japan/japan-trenduk/japan-trenduk-contents/japan-trenduk-archive-lifestyle/japan-trenduk-archive-drinkinghabits-3.htm
【関連記事】24時間パブ
●小樽ビール
http://www.otarubeer.com/moovin/200403/world_beer_news/index_j.html
■イギリスのエールをマドンナが絶賛して人気急上昇(2003年12月30日)
タイトルどおりです。詳しくはリンク先を。日本でも、叶姉妹あたりが「やっぱりオールドぺキュリアよね、姉さん」「何言っているの、今は瓶内発酵のヤングスロンドンスペシャルエールが入ってきているの、知らないの?」などとやれば・・・。
● 小樽ビール
http://www.otarubeer.com/moovin/200403/world_beer_news/index_j.html
■英国の田舎のパブを救うため常連客を養子に(2003 年 3月 13日)
パブの常連客とインターネットを通じて養子縁組を結ぶという一風変わった方法。その方法というのはインターネットでまず「http://www.pubs2000.com」にアクセスすると、グロスターシャー州の田舎のパブ一覧が出てくるので、その中から気に入った店の常連客を選んで、養子にするというもの。「アドプト・ア・ローカル」(地方の人を養子に)と名付けられたこの方法は、田舎のパブを経営しながらウェブサイトも開いているジョン・エラード氏が考え出したそうだ。「田舎のパブを心配している人、特に伝統的なパブを好む米国人にアピールすると思う」と同氏は期待を寄せている。養子縁組の収入はパブの常連客と田舎のパブを支援するグループで分けることになっている。一方、金を出した人には証明書、サイン入りの養子の写真、ビールマット、養子の飲み代の明細が送られることになっている。英国のイングランドとウェールズでは毎週6軒のパブが閉鎖されており、4人に1人はもはやパブに行かないといわれるそうだ。
親代わりのアメリカ人は、エールが飲めないだけでなく、他人の飲んだエール代も払わなくちゃいけないことになる。ホントにはやるのだろうか、こんな制度?
■タバコに続いて、ビールそのものにも規制の波?(2004年5月23日)
業界団体、ブリティッシュ・ビール・アンド・パブ・アソシエイションBritish Beer and Pub Association(以下BBPA)は、過度な飲酒を促すセールス方に規制をかけることを発表した。これはイギリスのパブの伝統的サービスのひとつ「ハッピー・アワーHappy
Hour」(早い時間帯や決まった曜日に来た客に安くアルコールを提供する)の終わりをも意味する。パブ
のサービスのあり方、社会的責任を問うものとして波紋を呼んでいるそうだ。「女性は無料」、「10ポンドで飲み放題」、「飲むと当る」などの販促も禁止されるとのこと。最近、営業不振にあえぐパブは、これらの目玉企画でかろうじて客の気をひいていたために、打撃は相当なものだろう。同会は、理由を「責任ある販促を行い、パブの威信を保つ意図」としている。タバコだけでなく、アルコールの規制も今後さらに広がっていくことが予想される。業界団体が自らこんな規制をするなんて・・・。
●出典元
http://www.foodrink.co.jp/backnumber/200507/050710.html
■パブの24時間営業を認める法案が提出された(2001年6月)
■1999年の大晦日、ロンドンのトラファルガー広場近辺のパブが24時間営業に
これが、規制緩和のきっかけ。
■水道水に加えるだけでビールができる白い粉末(98年10月24日)
水道水に加えるだけでビールができる白い粉末ができたそう。サフォーク州のミラクル・ビール社から発売されたこの粉末、原料はモルト、ホップ、酵母、少量の砂糖。超小型醸造所と名づけられた特製の球状プラスチック容器に入れ、水道水を加えると発酵し、2週間後には、10パイント(約5.7リットル)のビター・ビールができるというもの。要するに、エールの原料を乾燥させて粉状にしたということですな。1パイントあたりのコストは65ペンス。(パブで1パイント頼むと2ポンド20ペンスぐらい)ラガーや、スタウトの粉末も現在開発中とか。味に関しては、家庭で作る自家製ビールの平均は上回るものの、パブで味わう本物のビールの味にはとうてい及ばないらしい。売れているのかが気になる…。
● 出典元 Rodon ジャーナル
http://village.infoweb.ne.jp/~rodon/rodon-shikyoku1.htm