パブのメニューを大公開    (4)2007.9
〜チップも気も使わない、大衆食堂
第3話で紹介したサンデーローストを楽しむ人たち。こうしてみるとヨークシャープディング、大きいですね。

前回、サンデーローストの紹介をしましたが、今回は普段のフードメニューを紹介しましょう。
以下はTerryのコメント)
1.       Ham and Eggs £5.95
Honey Roast Ham, Two Fried Eggs and Chips  
はちみつを使ってローストしたハム、目玉焼き二つ、フライドポテト
1ポンド230円で計算すると約1,370円! 結構ボリュームあるんでしょうね〜。

2.       
Brunch £5.95
Fried Egg, Bacon, Sausage, Mushrooms and Chips       

目玉焼き、ベーコン、ソーセージ、マッシュルーム、フライドポテト
ブランチ、ってそのまんまの名前ですねえ。中身は下のブレックファストとそんなに変わりないようですが。

3.       All Day Breakfast £5.95
Egg, Bacon, Sausage, Tomato, Baked Beans with Toast and Butter  
目玉焼き、ベーコン、ソーセージ、トマト、ベークドビーンズ、トースト、バター     
これぞ定番。どのパブにもあります。

4.       Burgers Choose From Beef or Lamb or Vegi Burger(ビーフ/ラム/野菜バーガーから選ぶ)    £5.755.95
Served on a seeded Bun with Salad and Chips 
パンに載ってサーブされる。サラダとフライドポテト付き。
seeded Bunのseedって何でしょう?

5.       Jacket Potatoes Choose from Cheese, Beans, Cheese & Beans, Cottage Cheese, Cottage Cheese & Smoked Salmon, Tuna Mayonnaise, Prawn&Marie Rose Sauce, Chicken, Crispy Bacon & Mayo or Chilli Beef & Sour Cream (トッピングはチーズ/ビーンズ/チーズ&ビーンズ/カッテージチーズ&スモークサーモン/ツナマヨネーズ/エビ&マリーローズソース/チキン/カリカリベーコンとマヨネーズ/チリビーフ&サワークリームからチョイス)          £4.50~4.95
名前の由来はジャガイモを皮ごととゆでた様子がジャケットを着ているように見えるから。ジャガイモが主食の国だと、ジャケットポテトが立派な一品になるんですよね。

6.       Sandwiches            Choose from Cottage Cheese & Smoked Salmon, Bacon & Brie, Ham & Mustard, Prawn & Marie Rose Sauce, Chicken, Crispy Bacon & Mayo, Mozzarella & Sun-Dried Tomato and Basil or Cheddar Cheese & Pickle(カッテージチーズ&スモークサーモン、ベーコン&マヨネーズ、モッツァレラチーズ&干しトマトとバジル、チェダーチーズとピクルス)   £3.95
Made to Order, Baguette, Toasted or Sandwich on White or Brown Bread
注文を受けてから作ります。バゲットかトーストかサンドイッチかと普通のパンか麦芽や小麦が入った茶色のパンかを選んでください。
イギリスのサンドイッチってけっこう微妙なんですけど、パブのはおいしい。

7.       Sausage and Mash Farmhouse or Vegetarian Sausage                                         £6.25
Sausages with Mashed Potato, Onion Gravy and Vegetables
ソーセージとマッシュポテト、たまねぎ、グレービーソース、野菜
野菜はおそらくブロッコリー、カリフラワー、にんじんといった緑黄色系でしょう。けっこう煮込んであるので、歯ごたえがないんですよね。

8.       Nachos Choose Vegetarian or Chilli Nachos to Small or Share     £3.50~6.50Nachos with Melted Cheese, Salsa, Sour Cream, Guacamole and Jalapeno Peppers
チーズ、サルサ、サワークリーム、グアカモーレ、ハラペーニョ
辛いメキシコ料理もパブでは定番です。

9.       Chil          £6.25
Homemade Beef Chilli Served with Rice and Sour Cream     
ホームメイドのビーフチリ、ライス、サワークリーム      

これもおいしそう。

10.   Scampi         £6.50
Deep Fried wholetail Scampi Served with Chips, Lemon Wedges and Salad          
この「エビ」のフライはぷりぷりしていて、パブ料理では人気です。僕はお気に入りのひとつでした。

11.   Burrito Choose from Chilli or Chicken or Goats cheese Burrito                £5.95
Deep Fried Folded Flour Tortilla Filled with Chilli or Chicken or Goats cheese, Salsa and cheese topped with Sour Cream and Guacamole, served on a Bed of Rice
名前のとおりブリトーですね。この店はメキシコ系に力を入れているみたいですね。

12.   Quesadilla Goats Cheese or Ham or Chicken or Tuna or Chorizo                         £5.95Pan Fried Flour Tortillas with Spinach, Mushroom and cheese with Salad            
ちょっと僕は聞いたことない料理なのでアキラさんの補足説明を待ちましょう。

13.   Mediterranean Platter                £6.25
Houmous, Olives, Cured Meats, Cheeses, Artichokes, Salads & Bread on a platter 

その名も「地中海の大皿」。オリーブなどの地中海の幸がふんだんに。海辺のパブならではのメニューでしょうか。

14.   Vegetarian Platter                          £6.25
Taramasalata, Houmous, Olives, Cheeses, Veggies, Salads & Bread on a platter 
 
菜食主義者が多い国なので、こういうメニューも必須。

15.   Calamari                                        £5.95
Deep Fried and Served with Lemon Wedges, Dips and Garnish
イカフライですな。

以上がレギュラーメニューで昼12時〜夜10時までオーダーすることが出来ます。

それに加え毎日の“日替わり”が3種〜5種類くらい(£3.256.25)、日曜日には、前回紹介したとおり、サンデーローストがスペシャルとして用意されています。「パブ飯(めし)」としては1〜10が定番で、Chips(フライドポテトのこと。いわゆるポテトチップスはcrispsという)、Burgers(バーガー)、Nachos(ナチョス)、Jacket Potato(ジャケットポテト)Scampi(スカンピ)など人気があり、たいていのパブで食べる事が出来ると思います。

「イギリスの食事はまずい!」なんて変なレッテルを貼られていますが、そんなことはありません!イギリスに来たら是非パブで食事をしてみてください。レストランより安くて、ボリュームがあって、美味しい料理がそろっていますし、ビールとの相性は抜群です。チップも必要ありませんし、気軽に寄れる定食屋さんといった感じです。

 それに最近はパブでも、英国人の健康食志向、食感覚の変化に伴い、グルメ感覚の食事を用意するところが増えてきています。私のパブでも新メニューとしてPlatter(プラター、イタリア系のおつまみ)が登場し、今ではその知名度もあがり、オーダーは倍増です! 今では私の一番のお気に入りメニューで、カップルやグループのお客様にお薦めしています。


Comment(Terry)

パブによってはたとえば夕方5時からは、オーブンの火を止めてしまって、「火を使った料理はできない」というところもあります。(周りにレストランが多い都会のパブなど)料理ができるかどうかは、事前に確かめましょう。

それにしても、こんなにパブ飯(めし)がうまくなってきたのは、いつからでしょうか。イギリス好景気は1997年〜のブレア政権の経済政策の成功ですから、ちょうど21世紀くらいからでしょうか。それまではみんなが貧しく、外食をする習慣そのものがなかった。パブで飲みに行く前に家で夕食をすます。たまの外食は、サンデーロースとか中華かエスニックか。自国の料理を育てる余裕までなかったのです。
今は、ガストロパブなる言葉も誕生し、料理に力を入れないと生き残れない時代になってきています。われわれ旅行者にとっても、うれしい限り。やっぱり長居するにはおいしい食事も必須です! ビールだけ何杯もお代わりしながらタバコくわえて長々と議論する、そんなオヤジは今や珍しいのです。 第一パブは禁煙になったし。

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