2008年3月12日にダーリング財務相によって2008年度予算が発表され、ビールが1pintにつき4ペンス、ワインが1ボトルにつき14ペンス等、酒税を軒並み引き上げられた。それに伴い3月22日より我がパブの全ての飲み物は平均10ペンス、フードは10〜50ペンスも値上がりした。もともと私のパブは値段が高めに設定されている。今回の値上げを聞いたとき、正直言ってこれはちょっと高すぎではないか?と思わずにはいられなかった。
ビールは1pint £3.20から £3.30(約660円)、サンドウィッチ等は£3.50から £3.75(まあこれは元々安すぎたのでこれは別として)、人気のScampi(エビのすり身を団子状にして揚げたもの)や日替わりスペシャルは£6.50から £6.95、サンデーローストは£6.95からなんと £7.50(1500円)!う〜ん、ロンドン並みの高価格である。でもそれはお酒だけに限った事ではなく、全体の物価が上昇しているのである。交通機関も然り。7年前にBrightonに住み始めた頃は確かバス初乗りは£1、一日乗車券は £2.40だった。それが今では初乗り£1.75(350円)、一日乗車券は£3.20(640円)!日本の交通機関と比べてこの値段ってどうなのだろう。
Accommodation(宿泊施設)も値上がりしている。以前はStudio Flat(1室アパート)£400/PCM(per calender of month)だったのが、現在は £500/PCM以上でないと借りる事ができない。ガス、水道、電気、Council Tax全てが値上がりしている。本当に生きていくのって大変だ。それでもパブにくる常連さん達は一日につき最低でも£50(約1万円)以上は飲み物に費やす。週に£350,月に£1400,1年でなんと£18,900(378万円!) この数字は推測ではあるが、そんなにかけ離れた金額ではないと思う。年に300万円以上をお酒に費やせる人がいる傍ら、年160万円の学費を捻出するのに苦労している人もいる。ちょっと不公平だなあとは思うが、彼らにはそれだけ費やすだけの価値があるのだろう。
この値上げに対するレギュラー達の反応については、今の所その影響はないように思う。‥というよりいつも酔っぱらっているのでまだ気づいていないだけなのかもしれない。今度きちんと教えてあげようと思う。
ちなみに先週の私の誕生日には、私のパブは高いので他の安いパブでお祝いをした。これはボスには内緒です。はい。
Comment(Terry)
私が在英していた98年頃は、ビールは1杯2ポンド台でしたね、確実に。これだけ値上がりしていると、年収が少ない人たちはどこで飲めるんだろう、ということになりますが、スーパーで安い大陸からのビールを買って家で飲むみたいですね。